2008年5月16日金曜日

5.17→6.15 / 展覧会「いまここに生きること」

杉並アート塾「未来への展望」Vol.2

テーマ:いまここに生きること

  アートは、人と出会い、たとえわずかでも、なにか記憶に残るものをもたらさないとしたら、いったいなにになるのでしょうか。さまざまなアーティストた ちがいて、さまざまなアートのありかたを見せること、そして、アートをする現場に参加できるようにすることで、アートに出会った人が、アートの広がりを 感じるだけでなく、なにか新しい体験として受け止められるようにすること、それが杉並アート塾の目指すところでした。
 昨年に引きつづき、こうし た目標に 加えて、今年はもっと、アートとは、人の生き方を映し出すものであり、アーティストは、身のまわりの環境、地域や社会の移り変わりのなかで、それぞれの 生きていることの証しを立てようとしていることを感じさせたいという願いが、杉並アート塾にはあります。そうしたアーティストたちのしていること、「アー トをすること」に、人が出会い、共感ができてもできなくても、なにかが伝わり、そして反発でも無関心でも、なにかの反応がもたらされること、そうした相互 の関係を尊重しなければアートは成立しないのです。
 杉並という比較的に小さな地域、そこでのいくつかの場所というような限定された場では、さま ざまなアーティストの存在はもっと身近に感じられるでしょうし、アートとの出会いはもっと直接的になるでしょう。そこからなにかが残り、そして将来に、次 の段階につながるものが蓄積されることを期待しようではありませんか。
小倉正史(美術評論家)

 この杉並アート塾「未来への展 望」Vol.2では「いまここに生きること」をテーマとし、私たちが日常生活を送っている都市を私たち一人一人が描いた作品とワークショップにより観客や 参加者の方々が作品の内容をたどれそして自分自身の都市での生活を振り返る切っ掛けになるように展示構成いたします。
 そして,「いまここに生きること」というテーマを受けて,歴史上の優れた「都市を描いた画家たち」を紹介する講演会と,現代ますます注目される哲学者ハンナ・アーレントについての講演会,連続アートセミナー「アート塾」も開催します.
 以上のようにこのイベントでは,Gallery香染美術,paraGLOBEの二つの会場で,見て学んで体験できるアートイベントを開催いたします.イベントの情報やワークショップの報告は専用ブログで随時掲載します.

期間:2008.5.17[Sat]→ 6.15[Sun]入場無料

展覧会「いまここで生きること 杉並アート塾「未来への展望」Vol.2」

会場Gallery香染美術
時間:11:00→19:00  ※Gallery香染美術は日曜休
加藤治男,栗山直久,小坂真夕,貞永浩,菅井育子,長沼宏昌,舛田健太郎,

会場ParaGLOBE
時間:13:00→19:00[Para GLOBE]
伊丹裕,稲本隆太郎,小倉正史,加藤治男,小坂真夕,杉山さゆり,増川いずみ,松原正州



講演会「都市を描いた画家たち」小倉正史/美術批評
日時:5.17[Sat]16:00→17:00,場所:Gallery香染美術,受講料:1000円

オープニングパーティー
日時:5.17[Sat]17:30→19:00,場所:Gallery香染美術

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